江戸時代のスーパー娼婦
数多い娼婦の中でもスター中のスター 「毒婦」の中では有名人 異色を放ちまくった京都・祗園のお百にインタビュー |
妲妃のお百へインタビュー | |
ハガクレ |
今回は、ニックネームが「妲妃のお百」という、悪そーなお名前のお百さんです! |
お 百 |
あらん。失礼ねぇ |
ハガクレ |
うわー。お色気オーラがムンムンですねぇ。えーっと、まずは簡単に自己紹介お願いできますか? |
お 百 |
いいわよん。アタシはね、生まれはわかんないの。捨て子なのよ |
ハガクレ |
えっ!捨て子? |
お 百 |
そうよぉ。京都のスラム街にアタシ捨てられてたみたいなの。ま、こういう生い立ちの女がどうなるかはわかるでしょぉ? |
ハガクレ |
あー、やっぱりアレですか?遊女ですか? |
お 百 |
そっ。12歳の時にね、山村屋っていう茶屋に入れられたの |
ハガクレ |
やっぱりね・・・・ |
お 百 |
ん・もぉー。そんなに暗くなることないんだってばぁー。アタシ、けっこーこの仕事向いてたんだからぁ |
ハガクレ |
そうなんですか? |
お 百 |
そうよぉ。だって男ってかわいいじゃなぁい? |
ハガクレ |
なんかあまり暗そうじゃなくって良かったですよ。ホッ。こないだの原田絹さんの時は、ちょっとブルーになりましたからね |
お 百 |
アタシはダイジョーブよぉー。ほんとアタシ、この仕事向いてると思うんだってばぁー |
ハガクレ |
なんかウワサによると、すっごく頭がいいみたいですね? 政治とかの難しい話しにも対応できたり、芸事も抜群に上手だし、なんといってもその美貌だし、おまけにセックスもうまかったみたいじゃないですか |
お 百 |
だってぇ、勉強なんて一度聞いたら覚えちゃうし、三味線や踊りだって一通りやれば自然にわかっちゃうじゃなぁい?セックスだって同じよぉ。 |
ハガクレ |
なんで娼婦やってんですか?もったいない |
お 百 |
んー。何でだろ?嫌いじゃないから? |
ハガクレ |
へー。お百さんみたいなトップスターであっけらかんとしてたら、ますます人気でちゃうでしょうねぇ |
お 百 |
そうねぇ。京都だけじゃなく、江戸や大坂からもアタシに会いにきたわねー。みんな可愛い男の人ばっかりだったわよぅ |
ハガクレ |
そうですか。お百さんの人気は全国区だったんですね |
お 百 |
なんていうのかなぁ。アタシはね、ビンボーだろうが金持ちだろうがアタシに会いに来てくれるんだから、最高の夢を見させてあげたかっただけなのよねぇ。だってアタシ、娼婦だもん。フツーに仕事やってたら、人気が出ちゃったのよね |
ハガクレ |
でも大坂の超バブル王・鴻池善右衛門さんが、かなりのお金を出してお百さんを身請けしたみたいじゃないですか |
お 百 |
そっ。なんかすっごいお金を山村屋に払って、アタシを独り占めしたかったんだって |
ハガクレ |
で?その後は鴻池さんの愛人になったわけですね? |
お 百 |
そうよぉ。すっごいサービスしてあげたんだからぁ。だけどねぇ、大坂で歌舞伎役者の津打門三郎って男に会っちゃってね。もーアタシと一緒にいたいってうるさいのよぉ |
ハガクレ |
どうなったんですか? |
お 百 |
しょーがないからぁ、鴻池と別れて門三郎のとこに行ってあげたの。もー甘えんぼなんだもん |
ハガクレ |
ふーん・・・・ |
お 百 |
だけどぉ、門三郎ったら病気で死んじゃったのよー。えー?って感じでしょぉ。 そしたらね、尾張屋ってゆー娼婦館のダンナの清十郎が、アタシのこと前々からスキだったから、お願いだから来てくれってうるさくてぇ |
ハガクレ |
すごいモテぶりですね |
お 百 |
後妻になったんだけどぉ、家の中にいてもつまんないじゃなぁい?だから、清十郎に「アタシ、お座敷に出たいの」ってお願いしたのぉ |
ハガクレ |
なんでせっかく妻になったのに、わざわざ遊女に戻るんですか? |
お 百 |
だーかーらぁ、つまんないんだってばぁ |
ハガクレ |
そうですか |
お 百 |
そしたらね、尾張屋が大人気になっちゃったのぉ。アタシ目当てに連日行列よ。 |
ハガクレ |
行列のできる娼婦館になっちゃったんですか? |
お 百 |
清十郎は複雑な顔してたんだけどねぇ |
ハガクレ |
でしょうね。ダイスキな奥さんが他の男といちゃついてんですもんね。でもそのお陰で店は大盛況なんですもんねぇ。複雑でしょうよ |
お 百 |
そしたらねぇ、お客に江戸家老の超エリートがいてね、忠左衛門っていうんだけどねぇ、もぉ「アタシと一緒になれなきゃ死ぬ」って言い出しちゃってね |
ハガクレ |
まさか、そっちに行ったんですか? |
お 百 |
だってぇ、アタシがいなきゃ死ぬって言うんだよぉ?かわいそうじゃない |
ハガクレ |
前のダンナの清十郎さんは怒んなかったんですか? |
お 百 |
んー。でも江戸の家老から言われちゃったらどーしょーもないんじゃないのかなぁ?かなりお金もらったみたいだしぃ |
ハガクレ |
はぁ・・・ |
お 百 |
でも、忠左衛門もね、お家騒動に巻き込まれて殺されちゃったのよぉー |
ハガクレ |
じゃあ次は? |
お 百 |
んーっとぉ、次は誰だったかなぁ?どーしてもってオレのとこに来てくれって言われてぇー、アタシって頭悪くないんだけど、あまりにもたくさん言われてたから、わかんなくなっちゃったわぁ |
ハガクレ |
あー、そうですか。最終的にはどうしたんですか? |
お 百 |
忠左衛門の後にも何十人もの男の間を渡ったんだけど、最後はね、高間磯右衛門三郎ちゃんのトコで落ち着いたの |
ハガクレ |
その人は何をやってる人? |
お 百 |
サラ金よ。お金持ちだったから、「いっくら金を積まれても絶対にお百を手放さない!!!」ってみんなに言っててね。アタシも右衛門三郎ちゃんのこと気に入ってたしぃ。幸せに暮らしたのよぉ |
ハガクレ |
お百さん、すごい人ですねぇ |
お 百 |
だってぇ、アタシには失うものは何にもないんだもん。親も兄弟も生まれたときからいないしぃ。誰かがアタシを必要としてくれれば嬉しいじゃなぁい? アタシって悪女とか毒婦とか言われてるけど、天使だと思うもん |
ハガクレ |
そうかもしれないですね。誰一人からも恨みを買わず、むしろ「手放したくない」とか「頼むから結婚して」って言われっぱなしの人生ですもんねぇ。ある意味天使ですねホント |
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